こんにちはヤマシタユウ(@yu_site)です。
突然ですが、2020年は養子を迎えることにしました。
実は、2019年に里親になるための研修を受け、2020年3月に愛媛県認定里親になる予定です。
なぜ、養子を迎えるのか?夫婦間でどういった話し合いがおこなわれてきたか?をお話したいと思います。
目次
養子を迎えることにしました
養子を迎えようと考えはじめたのは20代前半からです。
夫と出会って6年、その5年後(今から1年前)に結婚をして、2020年になろうとする今のタイミングで具体的に養子を迎えようと動き出しました。
養子と一言でいっても様々な読み取り方がありますよね。
どんな制度を使って、どういう子を迎えようと思っているか、お話しようと思います。
養子を迎えたいと思った経緯
【2000年代(20代)】きっかけ
きっかけは20年くらい前。
ハリウッドスターだか誰かは忘れたけど、どうやら金持ちというのは、養子といって、自分で産んでいない子を自分の子どもとして育てているらしい。
金持ちになるとそういう社会貢献ができるのか
教育なんて大それたことに興味はありませんでした。
結婚願望も出産願望も全くありませんでした。
でも、漠然とした想いはありました。
- 親子の絆に血縁は関係ないと思っている
- 血が繋がっててもうまくいっていない親子はたくさんいる
- 実の親に育てられることが決して幸せとは限らない
- 「全ての子どもが幸せになる世の中」を本気で願っている
- その中の1人でもわたしが幸せにできるならそうしたい
【2000〜2005年頃(20〜25歳)】将来、里親になれるくらい立派な人間になろう
里親になるためには、経済力や社会的に立派な人がなるんだと認識しました。
10年以上前にネットで調べた情報なので、大した信憑性もないと思います。
具体性もない漠然とした想いだけで、その後10年は里親のこと考えるのをやめていました。
【2013年頃(33歳)】夫と出会い、養子のこと話してみる
あれから約10年の月日が流れ、夫に出会う。
付き合ってまもなく、ふと養子のことを話してみました。
今まで、夫以外にもお付き合いした人はいるのですが、なぜか、今までお付き合いした人には話したことがありませんでした。
今思えば、直感的に感じたんだと思います。
(この人だったら、賛同してくれるんじゃないか?)
条件として夫婦じゃないとダメっぽいから、その時がきたら籍入れてくれない?
余談ですが、わたしたちは今となっては夫婦になりましたが、付き合っている時は特に結婚は考えていませんでした。
理由は、「籍入れても入れなくてもわたしたちの関係性は変わらずに、一生一緒にいるから」でした。
それなのに、入籍した理由はというと、「愛犬ちはると同じ苗字を名乗りたかったから。」笑
他にもいくつかありますが、ひょんなことから入籍をし夫婦になりました。
ということで、夫のことをよく知っている方なら想像できると思いますが、養子に関して夫は全く反対せず、むしろ乗り気で賛同してくれました。
- 夫はバツイチで実子がいるから、私との子どもに実子かどうかこだわらないと思った
- 夫の実子が本当にいい子で、こんなにいい子に育てた夫となら、一緒に子育てしていけると思った
- 夫はマイノリティなことが大好物
【2019年8月(39歳)】いなフリを通して教育や子育てについて興味が出てきた
夫に養子の話をして4年くらい経っていると思います。
その間に、退職して独立して、東京を離れ愛媛に移住して結婚して、仕事も安定まではいかなくても軌道に乗ってきていました。
夫は田舎フリーランス養成講座(通称:いなフリ)という、フリーランス育成事業の誘致をおこなっており、2019年はいなフリを通じてたくさんの人との出会いがありました。
たくさんの人と出会っていくなかで、わたしたち夫婦は教育に興味がでてきました。
6月に出会ったみおさん、ちづみさんの教育に対する思いからも影響を受けました。
【2019年9月】愛媛県の児童相談所に問い合わせ
2ヶ月間北海道での短期移住を終えて愛媛に帰ってきてすぐ、児童相談所に問い合わせました。
電話した翌日、夫婦で児童相談所に行き、いろんな説明を聞いてきました。
そして、10月に愛媛県の養育里親研修があるから受けてみないかと言われ、その場で申込書に記入しました。
10月に研修と面談をして、2020年3月に正式に愛媛県認定里親になります。
養子とはなにか?特別養子縁組と養育里親について
里親といっても具体的になんなのかわからない…
里親は大きくわけて2つ「養子縁組里親」「養育里親」です。
わかりやすい違いは、戸籍上で親子関係を結ぶか、結ばないかです。
昨今よく聞くようになった、赤ちゃん養子縁組が、養子縁組里親の大半です。
なんらかの事情(若年妊娠や金銭的理由など)で妊娠したけど育てられない親子のための制度です。
養育里親は、虐待などで児童相談所へ保護された児童を自宅などで養育する者。
養育期間は、18歳になるまで長期的に育てる者から、数ヶ月などの短期的なものまで様々です。
養子縁組 | 養育里親 | |
養育の永続性 | 永続 (原則離縁は不可) |
原則18歳まで 家庭復帰または自立 |
子どもの年齢 | 原則6歳未満 →15歳未満 |
原則18歳まで |
成立条件 | 実親同意、養親の請求 家庭裁判所の決定 |
児童相談所からの委託 |
戸籍上の表記 | 実親の名前記載なし 長女、長男等と記載 |
実親の戸籍のまま |
実親との関係 | 実親との 法的関係は終了 |
実親との 親子関係は継続 |
わたしたちは、当初、赤ちゃん養子縁組を希望していました。
しかし、話を聞いたり、研修を受けているうちに、「養育でも養子縁組でもどっちもいいじゃないか!」と思うようになりました。
里親であるわたしたち都合で考えたら、養子縁組を希望する。
けど、さまざまな事情で養子縁組できない子どもだっているし、じゃあそんな子どもは対象外なのか?違うだろ、、と思いました。
養子を迎えると決めて、これからのこと
特別養子縁組を希望する理由の大半は、「子どもが授からなかったから」です。
しかし、わたしたちは違います。
自分で産もうと産まないと、子どもを作る結果は同じなのですが、わたしにとっては手段が大事です。
幾度となく言われてきたので、もう人に話すのをやめていました。
わたしにとっては、「自分で産むことも素晴らしいこと」だし、「養子を迎えることも素晴らしいこと」なんです。
どっちがいいとかじゃなく、私にとっては別のこと。
ただ、わたしは39歳の今、「自分で産むこと」を選択しなかっただけです。
もし、もう少し若く結婚していてそういう機会があったら自分の子どもを産みたいと思っていたかもしれませんが、、、
ひとつ言えるのは、たとえ、自分で子どもを産んでいたとしても里親にはなっていたと思います。
我が家にくる子どもの人数は限られています。
でも、縁あって我が家にきてくれた子どもたちのことは、必ず幸せにしたいと思います。
最近の2年間は愛犬ちはるに全ての愛情を注いできましたが、2020年からは新しい家族ができます。
今から待ち遠しいです。